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ヨガのある日常のあれこれ

GW、旅と余裕についてヨガ的に考える

4月 30, 2025 | Journal

GWですね。いかがお過ごしでしょうか?
旅行に出かけている方も多いかもしれませんね。

最近では、スマートフォン一つで旅先のことがなんでも調べられるようになりました。

観光地やレストランの情報、移動の最適ルートまで、出発前にすべて把握できます。
でもその反面、「旅の前にもう旅が終わっているような感覚」になることがありませんか?

私はあります。最近は結構あります。

実際に行ってみても「ああ、これ知ってる」という気持ちになったり、食べ物を味わっても「思ったほどではなかったな」と感じたり。
これは、知らず知らずのうちに“結果”に対する期待が高まりすぎてしまっているからかもしれません。

たしかヨギのみなさんが大好きな『バガヴァッド・ギーター』という古典の中で「行為に集中し、結果に執着しない」という教えがあった気がします。
“結果は自分でコントロールできるものではないのだから、いま自分にできることを丁寧に行いなさい”という教えです。

先日、松山を訪れたとき、私はほとんど下調べをせずに向かいました。
目的は観光ではなかったので、街についても特に何も期待せずにいたのですが、 その分、目にするものや味わうものにいちいち新鮮な驚きがあり、とても楽しい時間になったのです。
情報と感情がその場で一緒に湧き上がってくるような、ライブ感のある旅でした。

もちろん、電車を乗り間違えたり、道に迷ったりすることもありましたが、
計画を立てていないぶん、焦らず「まあ、こういうのも旅だよね」と受け止められる余裕がありました。
余裕・・・それは、最近忘れかけていた“有り余る豊かさ”なのかもしれません。

予定を細かく決めると、それ通りに行かないことがストレスになることもあります。
でも最初から「こうでなくては」と決めつけずに旅をすると、いろんなことに感動するのです。

旅先でのこの体験を通じて、「結果に執着せず、今この瞬間を味わう」というヨガの教えを、改めて体感しました。

旅も人生も、“うまくいくこと”よりも、“どう在るか”の方が大事なのかもしれませんね。

では、Namaste!

 

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