Arielle Schwartz

臨床心理士(PhD)/ トラウマインフォームドヨガ指導者 / ポリヴェーガル理論専門家

Arielle Schwartz, PhD 
アリエル・シュワルツ
トラウマケアの世界的第一人者

Arielle Schwartz(アリエル・シュワルツ)博士は、臨床心理士、認定ヨガ指導者、そしてソマティック心理学の専門家として、トラウマ治癒の分野で国際的に活躍しています。

コロラド州ボルダーを拠点に、複雑性PTSD(Complex PTSD)、発達性トラウマ、慢性疼痛を専門とする心理療法を提供。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理)、ソマティック・エクスペリエンシング、ハコミ療法、ポリヴェーガル理論を統合したアプローチで、世界中のセラピスト・ヨガ指導者のトレーニングを行っています。

著書は世界中で多くのセラピスト・指導者のバイブルとなっており、 「Therapeutic Yoga for Trauma Recovery」(日本版「トラウマから回復するセラピーヨガ — 自己発見・癒し・変容のためのポリヴェーガル理論に基づく30の実践」春秋社) 「A Practical Guide to Complex PTSD」(日本版「複雑性PTSDの理解と回復 — 子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア」金剛出版) 「The Complex PTSD Workbook」「EMDR Therapy and Somatic Counseling」などは世界中で読まれています。

ヨガスタイル

心と身体をつなぐ — Arielle Schwartzのアプローチ

Arielle Schwartzのヨガは、「身体を動かすための運動」ではありません。神経系の調整、トラウマの解放、そして深い自己理解へと導くための統合的なプラクティスです。

ソマティック心理学とヨガの融合

ソマティクス(Somatics)とは、身体の感覚や動きを通じて、無意識のパターンや感情を解放するアプローチです。Arielleはこのソマティック心理学の視点を、ヨガのポーズ・呼吸・瞑想に組み込み、「思考ではなく、身体を通じた癒し」を実現します。
たとえば、あるポーズを取るとき、「正しい形を作る」ことよりも「身体の中で何が起きているか」に意識を向けます。緊張、解放、震え、温かさ、そういった身体のシグナルが、心の癒しへの入り口になるのです。

トラウマインフォームドヨガ(Trauma-Informed Yoga)

トラウマを抱える人の神経系は、しばしば「過覚醒(常に警戒状態)」または「低覚醒(シャットダウン)」のどちらかに傾いています。Arielleのクラスでは、ポリヴェーガル理論に基づき、受講者が「安全であること」を神経系レベルで感じられるような場づくりを徹底します。

選択肢を与えること、判断しないこと、ペースを自分でコントロールすること、こうした原則が、トラウマインフォームドヨガの核心にあります。

呼吸と神経系の調整

呼吸は、自律神経系に直接アクセスできる唯一の意識的な手段です。Arielleは、呼吸のリズムや深さを通じて迷走神経を活性化させ、神経系を「安全」のゾーンへと導くテクニックを丁寧に指導します。これはポリヴェーガル理論の実践的な応用であり、日常生活のストレスマネジメントにも即座に活用できます。

 

世界での活躍・影響

トラウマ治癒の最前線を走る — 国際的な活躍と影響力

Arielle Schwartzは、心理療法士、教育者、著者として、世界のトラウマケアのあり方を変えてきた人物です。

著作による世界的な影響

Arielleの著書は世界30カ国以上で翻訳・販売されており、特に「The Complex PTSD Workbook(複雑性PTSDワークブック)」はセラピスト・支援者の必読書として広く知られています。ヨガ指導者向けの「Therapeutic Yoga for Trauma Recovery」は、トラウマインフォームドヨガを実践するための実用的なガイドブックとして高く評価されています。

世界トップレベルの研修・トレーニング

Arielleは、ピーター・レヴィン(Somatic Experiencing創設者)のもとでソマティック・エクスペリエンシングを修め、EMDRのコンサルタント資格も持ちます。これらの手法をヨガと統合した彼女のアプローチは、セラピスト・ヨガ指導者双方から高い支持を得ています。米国、ヨーロッパ、オーストラリアを中心に、年間多数のトレーニングプログラムを提供しています。

日本への影響とTokyoYogaProjectとのつながり

日本では「トラウマインフォームドヨガ」「ポリヴェーガル理論」への関心が急速に高まっていますが、英語での情報が多く、日本語で深く学べる機会はまだ限られています。TokyoYogaProjectは、Arielle Schwartzの学びを日本語通訳付きで提供することで、日本のヨガ指導者・セラピスト・実践者が世界最先端の知見に直接触れられる場を作っています。

ポリヴェーガル理論(Polyvagal Theory)とは?

神経科学者のスティーブン・ポージェス博士が発見した理論で、「私たちの身体と心が、安全・危険・緊急事態にどう反応するか」を説明するものです。

私たちの自律神経系には3つのモードがあります。

①腹側迷走神経系 — 安全・社会的つながり(緑信号)
「ここは安全だ」と感じているとき。リラックスして笑えて、人とつながれる状態。ヨガや瞑想が一番深まるのもここです。

②交感神経系 — 闘争・逃走反応(黄色信号)
危険を感じたとき。心臓がドキドキして、筋肉が緊張する状態。ストレスや不安・怒りはここから来ます。

③背側迷走神経系 — 凍りつき・シャットダウン(赤信号)
「もうダメだ」というとき。身体が固まって、解離・無力感・麻痺が起きる状態。トラウマの「凍りつき反応」はここです。

ヨガとポリヴェーガル理論のつながり
ヨガの呼吸・動き・瞑想は、意図的に自律神経系に働きかける実践です。
ポリヴェーガル理論を理解することで、「なぜヨガが心に作用するのか」を科学的に説明できるようになります。Arielle Schwartzのコースでは、この理論を実践レベルに落とし込み、日常生活でも活用できるスキルとして伝えています。

ポリヴェーガル理論を学ぶ意義 — ヨガ指導者・セラピストへ
ポリヴェーガル理論を知ることで、生徒や患者が「なぜうまくできないのか」ではなく「神経系が何を伝えているのか」を理解することを探求するようになります。
これにより、より安全で、より深い変容を促すクラスや支援を可能にしていくのです。
日本ではまだこの理論とヨガを結びつけた指導者は少なく、今学ぶことで大きな差別化になります。
指導者の感覚と経験の積み重ねが鍵となりますが、価値のある学びとなります。

トラウマインフォームドセラピーとは?

過去のトラウマが心身に与える影響を深く理解した上で行われる、あらゆるケア・支援・指導のアプローチです。特定の一つの療法ではなく、「トラウマのことを知った上で行うすべての実践」を指します。

トラウマインフォームドの4つの原則

【安全性】
身体的・心理的に安全であることを最優先にします。「判断されない」「コントロールされない」という感覚が、癒しのいちばんの土台になります。

【選択肢と主体性】
何をするか、どのペースで進むかを、自分で選べること。トラウマは「無力感」を生みやすいため、小さな選択を自分でできることが回復への大切な一歩になります。

【協働】
指導者や治療者が「上から教える」のではなく、「一緒に探求する」姿勢を持つこと。答えを与えるのではなく、ともに歩むことが大切です。

【強みに基づくアプローチ】
「何が問題か」ではなく「何が強みか」に目を向け、レジリエンス(回復力)を育てます。

なぜ今、トラウマインフォームドが重要なのか

研究によると、一般人口の約70%が少なくとも一度は何らかのトラウマ体験を持つとされています。これは「特別な人の問題」ではありません。あなたのヨガクラスにいる誰もが、何らかのトラウマの影響下にある可能性があるということです。
トラウマインフォームドの視点なしにヨガを指導することは、意図せず受講者を「再トラウマ化」するリスクをはらんでいます。Arielleの学びを通じて、そのリスクを理解し、安全な場を提供するための具体的なスキルを身につけることができます。

トラウマインフォームドヨガとは — ヨガ指導者に特化した応用

トラウマインフォームドヨガは、ソマティック心理学・ポリヴェーガル理論・ヨガを統合した実践的なアプローチです。Arielleはこの分野の第一人者として、世界中のヨガ指導者・セラピストにトレーニングを提供しています。

日本でもPTSD、DV、虐待、災害などの支援現場でのニーズが高まっており、ヨガ指導者がこの視点を持つことは今後の必須スキルとなっています。TokyoYogaProjectでは、Arielle Schwartzを通じて、最先端のトラウマインフォームドヨガを日本語で学ぶことができます。

受講者の声

精神科にて患者さんに関わってきましたがトラウマケアの先進的知識を学べた気がします。
呼吸法やヨガのポーズによりセルフケアも学べたので大変よい学びの機会となりました

セラピーヨガに役立つ応用ポリヴェーガル理論コース 受講者

セラピスト

アリエル先生の知識の深さ、感性の豊かさ、お人柄やエネルギーのあたたかさ、そしてコースの内容に至るまで本当に素晴らしく、大変満足しています。
ポージェス博士のご登場にも非常に感激しました!

トラウマから回復するセラピーヨガ』出版記念特別講座  受講者

ヨガプラクティショナー

シュワルツ先生に関心をもっていたので、今回のWSは大変学びとなりました。やはり書籍で学ぶとは違い、オンラインならではのわかりやすさ、シュワルツ先生の人柄も含めて伝わってくるものがありました。

『トラウマから回復するセラピーヨガ』出版記念特別講座 

心理職