アメリカのミズーリ州スプリングフィールドに暮らすBethSpindler先生はまさに生え抜きのヨガセラピスト。
Bethは 1976 年にヨガを教え始め、それ以来ヨガを癒しの手段として活用してきました。
セラピーで最高の資格である IAYT 認定ヨガ セラピストの資格を取得し彼女の著書「Yoga Therapy for Fear, Treating Anxiety, Depression and Rage with the Vagus Nerve and Other Techniques 」は、ヨガ セラピーコミュニティで多くの支持を得ています。
ヨガプラクティスとセラピーの長い経験で培った実力は多くのヨガティーチャーに評価され、最近ではセラピーヨガに役立つ応用ポリヴェーガル理論のArielleSchwartz先生の著書にもレビュワーとして参加しています。
そんなBeth先生にヨガセラピストについて聞きました。
(全5回)

日本ではヨガセラピーやセラピストについての定義が明確ではないと思っています。アメリカではいかがでしょうか?

ヨガインストラクターとヨガセラピストの違いはどんなものがあるのでしょうか?

まずヨガセラピーというのは、より処方箋的であり、個々人のものであるということです。
全員に同じものを提供するグループとは違います。

TKVデシカチャー氏がヨガセラピーの定義に関してうまく表現していると思います。

彼はヨガセラピーの父といってもいいと思います。

TKVデシカチャー氏のヨガセラピーの定義というのがここにあります。

セルフエンパワリングのプロセスであり、
ヨガセラピストの助けと共に個々に回復、進化するヨガの実践を行い、
疾患を多用的、多次元的に対処するだけでなく、
進行性のない非侵襲的、補完的な方法で苦しみを軽減することを目指しています。

疾患の特性や性質にもよりますが、
ヨガセラピーというのは予防的にも
治癒・治療的な手段として機能するばかりでなく、
疾患と向き合う術となることもあり、
すべてのレベルで癒しを促進する手段としても機能することがあります。

最も大きなヨガセラピーと一般のヨガの違いの一つ目は、
クライアントが何らかの実践を始める前に、
病歴を詳細に記述したりアセスメントを受けることになります。

二つ目はそれを基に個々の治療計画が立てられ、進められることになります。

ヨガ講師として、セラピー的な要素を踏まえて教えていくことは可能ですが
認定ヨガセラピストとして活動していくには、
それよりもはるかに包括的なトレーニングを受け、
必須なスキルを携えていかなければなりません。

この必須のスキルというのは、医学的な診断を読み取る理解力。
次に幅広い身体および精神の健康状態に精通していること。

そして他の医療専門家の役割についても包括的に広い理解を持っていくことなのです。

つづく

 

 

 

 

 Beth先生にヨガセラピストについて聞きました

もくじ