アメリカのミズーリ州スプリングフィールドに暮らすBethSpindler先生はまさに生え抜きのヨガセラピスト。
Bethは 1976 年にヨガを教え始め、それ以来ヨガを癒しの手段として活用してきました。
セラピーで最高の資格である IAYT 認定ヨガ セラピストの資格を取得し彼女の著書「Yoga Therapy for Fear, Treating Anxiety, Depression and Rage with the Vagus Nerve and Other Techniques 」は、ヨガ セラピーコミュニティで多くの支持を得ています。
ヨガプラクティスとセラピーの長い経験で培った実力は多くのヨガティーチャーに評価され、最近ではセラピーヨガに役立つ応用ポリヴェーガル理論のArielleSchwartz先生の著書にもレビュワーとして参加しています。
そんなBeth先生にヨガセラピストについて聞きました。
(全5回)

どのような方がヨガセラピーを必要としてこられるのでしょうか?

私のクライアントはとても幅広い年齢層です。

膝を怪我した高校生や、
90歳でめまいに悩まされている高齢者
事故や家族の死といったトラウマ的な出来事を経験した子供たちに対して
プレイセラピーや脳半球のバランス調整などをして携わっています。

トラウマに関してクライアントと携わっていく時には
自分の領域に携わりつつも
心理学者・心理士といった医療従事者の方たちと協力して働くことも多々経験しています。

高齢者に教えられた経験をお聞きしたいです

人を見るときに、年齢に関わらず個人として見るようにしています。

高齢者の方でもすごく調子が良い方や
アクティブな方もいらっしゃいますし
アーユルヴェーダとヨガセラピーの観点として
疾患そのものにフォーカスするというより
個人として取り組んでいくということを大事にしています。

グループレッスンの中でも
みんながヨガを使っていけるようにしていくことがすごく大事です。

例えば若者でも足を怪我していれば
椅子等のプロップスを使っていくことが適切だったりします。
こうすることによって、動作と呼吸を誰しも活用することができます。

とはいえ、年配のクライアントのほうが壁や椅子など
様々なプロップスを使うことによって可能になると思います。

これは私が最近執筆した本の中でも言及していることですが、
人生を長く経験し、生きてきたということは、
それだけ多くの悲しみやトラウマを経験している傾向があります。

そのことを念頭におきながら
常に迷走神経の調子を整えていくことや、
それぞれの脳半球のバランスを整えていくことを
ワークの一部として考慮して取り組んでいます。

一般的に、高齢者の懸念材料になってくる転倒や骨密度の問題を考慮します。
これは若いクライアントの方に問題が出てくることは、あまりありません。

グループレッスンにおいて何に気をつけて行っていますか?

壁を使っていくこと、
講師が積極的に椅子を使うことで、
それでもいいんだと思わせるようなクラスです。

クラスに怖さや不安感を起こすようではいけないと思います。

快適なゾーンからはみだしてしまうことは良くないと思います。

大切なことは、クラスの中で笑顔がこぼれる、
笑いが起きる、楽しみや喜びという要素があるということが大切なことだと思います。

つづく

 

 Beth先生にヨガセラピストについて聞きました

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