11月1日(土)ADHDのためのヨガセラピーコース Beth Spindler

【全3回】
イントロダクション・・・11月1日(土)9:00-12:00
実践・・・11月29日(土)9:00-11:00/12月6日(土)9:00-11:00
zoomのみ/アーカイブ受講可能(14日間視聴可能)

WS Details

ADHDのためのヨガセラピー  Beth Spindler

ADHDは注意欠如や多動性として知られています。

「どうしても集中力が持続しない」
「気がつくと、思っていたことと違うことをしている」
「落ち着きたいのに、落ち着くことが難しい」
「さっきまで注意していたのに、また忘れ物をしてしまった」

こうした経験は、子どもだけでなく大人にも多く見られます。
注意の持続、衝動のコントロール、多動性などの特性は、障害ではなく、神経発達の違いによるものです。

神経発達のためのヨガの可能性

ヨガは単にリラックスのための手法と思われがちですが、近年の研究では、脳や神経系に対して、より具体的で持続的な効果があることが明らかになってきました。これはADHDに関しても同様です。

たとえば、2023年に発表された心理学レビューでは、ヨガを実践した子どもと大人の両方において、注意力・衝動性・感情調整の改善が報告されています[1]。
また、成人女性を対象とした6週間のヨガ介入研究では、計画性・精神的柔軟性・自己調整力を含む「実行機能」の有意な改善が示されました[2]。
さらに、ADHD傾向のある子どもを育てる家庭を対象とした研究では、親自身がヨガやマインドフルネスを生活に取り入れることで、ストレスレベルが下がり、子どもとの関係性が改善されたという報告もあります[3]。
つまり、自分の神経が整うことで、まわりとの関係や暮らしそのものに変化が生まれてくるのです。

でも、どんなヨガでも効果が出るわけではありません

こうした研究に基づく変化は、ただポーズを取るだけのヨガではなく、呼吸・意図・気づき・神経系へのアプローチが統合された「ヨガセラピー」の中で得られた効果です。

ADHDの特性に合わせて、安全に、効果的に、神経系にアプローチするには、専門的な知識と経験をもった指導が必要です。
Beth Spindler先生は、30年以上にわたり、ADHD、トラウマ、感情調整の分野でヨガセラピーを実践してきたアメリカのヨガセラピストです。この講座では、Beth先生とともに、ADHD脳と神経の“動き方”に寄り添いながら、整えていくための具体的な技法を学んでいきます。

ADHDは「間違っている」のではなく、「違っている」だけ

ADHD脳は、既存の枠に収まりにくい反面、創造性や柔軟性、独自の視点を持つという強みがあります。
この“違い”を否定せず、むしろ活かしていく。そのための技法が、ここにあります。
この講座は、「治す」ことを目的とするのではなく、神経の個性とうまくつき合いながら、整えていくための時間です。
呼吸法や身体への気づきを通して、感情にのまれそうなとき、頭の中が騒がしいときにも、“自分に戻ってこれる”身体感覚と調整力を育てていきます。

こんな方におすすめです

  • ADHD傾向のある方(診断の有無は問いません)
  • ADHD傾向のある子どもを育てている保護者の方
  • ヨガ指導者・セラピスト・教育支援者など、神経多様性と関わるお仕事をされている方
  • 自分自身の神経にやさしく向き合いたい方

    脚注:
    [1] Frontiers in Psychology, 2023: “The Effects of Yoga Interventions on ADHD Symptoms in Children and Adults: A Systematic Review and Meta-analysis” (PMC10101238)
    [2] Frontiers in Sports and Active Living, 2022: “The Impact of a 6-Week Yoga Intervention on Executive Function in Adult Women with ADHD Symptoms”
    [3] Mindfulness Interventions for Parents of Children with ADHD: A Systematic Review and Meta-Analysis, 2023

 

【オンライン受講について】
講座はzoomを使って行います。
zoomリンクは開催日2日前までにはお送りいたします。
リンクが届かない場合はお手数ですがこちらお問合せよりお知らせください。
ご受講はお申し込み者のみに限ります。お申込者以外の試聴はできません。
デバイスはお一人1台のみの接続となります。
講師のネット環境により配信が不安定になる場合があります。
アーカイブはワークショップ当日にお送りします。

【アーカイブ視聴が可能です】
アーカイブ付き受講料のお申込者には当日中にアーカイブリンクをお送りします。
配信日を含む14日間視聴が可能です。

PROFILE

Beth Spindler ベス・スピンドラー

ベスは、1976年にヨガの指導を始めて以来、ヒーリングの形式としてのヨガを活用してきました。
IAYT認定ヨガセラピストとして、この分野で最高の認定を受けています。
著書「Yoga Therapy for Fear, Treating Anxiety, Depression and Rage with the Vagus Nerve and Other Techniques(恐怖のためのヨガセラピー、迷走神経とその他のテクニックによる不安、鬱、怒りの治療)」は、ヨガセラピーを学ぶ人たちのテキストとして、ヨガセラピーのコミュニティで認められています。
彼女はYoga Internationalのライターやプレゼンターとして頻繁に登場し、世界中でリトリートを行っています。

ベスは子供の頃からシバナンダの伝統に基づいてヨガを実践しており、80年代初頭にEknath Easwaran’s communityで先生と一緒に生活する経験をしています。
その後、シニア・アイアンガーの先生のもとで何年も学び、ヨガセラピーへの情熱が始まりました。
その後、アヌサラ、アシュタンガ、プラナフロー、そしてクンダリーニヨガで、流れるような動きの楽しさを知りました。
彼女のヨガセラピーの背景には、フェニックス・ライジングやデシカチャーの系統のヴィニヨガのトレーニングも含まれています。
ヒマラヤン・インスティテュートで生活しながらヨガセラピーを実践し、Sri Vidya Tantraを学びました。
何百人もの教師をトレーニングし、病院、大学、アシュラム、リトリートセンター、クリニック、学校でヨガセラピーを実践してきました。
現在、ミズーリ州スプリングフィールドに在住。

2023年「高齢者のためのトラウマを和らげるヨガとムーブメント・セラピューティック 神経系を癒すことで、一般的な症状に対処する」を上梓。この書籍ではセラピストのArielle Schwartz先生が序文を書いている。

SCHEDULE & VENUE

2025年11月1日(土)9:00-12:00 イントロダクション
2025年11月29日(土)9:00-11:00 実践
2025年12月6日(土)9:00-11:00 実践
zoomのみ/アーカイブ受講可能(14日間視聴可能)

PRICE

●ライブ受講(アーカイブなし)
【早割】26,500円(税込)・・・10月1日までのお申し込み
【通常】30,000円
【直前】35,000円(税込)・・・開催まで24時間以内の申込

●アーカイブ受講(14日間視聴可能)
【早割】28,000円(税込)・・・10月1日までのお申し込み
【通常】31,500円
【直前】36,500円(税込)・・・開催まで24時間以内の申込

●リピーター早割 9月28日の「アーユルヴェーダでトラウマを理解する」参加者対象
【早割】アーカイブ受講 26,500円(税込)・・・10月1日までのお申し込み

●PDF修了証
1,500円(税込)

お支払い・キャンセルについて
カード払いもしくは銀行振込となります。
キャンセル料等についてはこちらにてご確認ください。

CERTIFIED FOR

【RYT300(500)の認定講座】
TokyoYogaProjectのRYT300(500)の認定講座です。
RYT300の取得(及びRYT500)を目指す方は、7時間がカウントされます。

【ヨガアライアンス継続学習時間認定講座】
BethSpindler先生の講座はヨガアライアンスの継続学習時間認定講座です。
ヨガアライアンス Continuing Education(CE)として7時間の時間が認定されます。
CEの申請には修了証が必要となります。ご希望の場合は合わせてお申し込みください。

VOICES

過去のBeth先生講座参加者の声

『前半の講義がとてもわかりやすく、専門家でなくとも理解しやすく勉強になりました。
具体的なアーサナのプラクティスや呼吸とそれが身体にどのように影響して変化してゆくのかを観察しながら、丁寧に行う事が、普段、見過ごしてしまう身体のサインにより早く氣づき、自らの治癒力に働きかけ、活性化する事で、疾患を緩和、治癒していく上で大切なことだと再認識させて頂きました。
今回、教えていただいたワークは、クラスで行うシークエンスの軽減法として取り入れられて、個々の体質や身体的な疾患に合わせて効果的に行えると感じました。
大変興味深く、またこれまで學んだことの確信に繋がる有意義な時間でした。
クラスのみではなく、セルフケアやプラクティスでも実践したいと思います。
Beth先生、娘さん、分かりやすい通訳や補足、スムーズな講座進行をして下さったスタッフの皆様、ありがとうございました。』(呼吸器としての全身)

『今回も丁寧な説明で動きを追いやすく、シンプルな動きなので日常でも忘れずに実践できそうです。動きの流れ、資料、アーカイブなども助けになっています。ありがとうございました!』(呼吸器としての全身)

『今回も新たな気づきがあるご講座でした。
Beth先生のWSに何度か参加しているので、初めて聞いた時にはわからなかった言葉が少しずつ慣れてきて、その言葉が身体をもって感じられ理解できる様になってきました。
普段は、体を使うアーサナを練習しているので、顔の筋肉を動かすことはほとんどないのですが、顔周りの筋肉を動かすことがとても大変で、努力と練習の必要性を知りました。
そして、顔の筋肉がその他の筋肉と繋がっていること、そこから古典的なヨガで行われてきたケチャリムドラーの意味合いなど私の中では理解できて、とても充実した学びとなりました。』(Facial Freedom フェイシャル フリーダム)

『リアルで受講できずにアーカイブでしたが、資料も講座もとっても良かったです!
なるほど!と納得が沢山ありました。』(Facial Freedom フェイシャル フリーダム)

『講座の内容もとてもわかりやすく、ポイントが絞られていて、実践的で臨床に使えそうだと思いました。自分自身にもクライアントさんと一緒にも使いたいと思います。ベス先生のあたたかさやユーモアがあるところなどからも楽しく学べました。通訳の方もとても聞きやすく、受講できてよかったです。ありがとうございました。』(Facial Freedom フェイシャル フリーダム)

『先生の声がやさしくて聞き惚れておりました。声大事ですね~。自分でこつこつニュートラルの状態を訓練したいと思います。朝の瞑想代わりに練習するのもいいですね。』(Facial Freedom フェイシャル フリーダム)

『貴重な情報が満載で神経系顔ヨガの理解がさらに深まりました。先生の笑顔を見ているだけでこちらまでハッピーな気分になり、有意義で楽しいひとときを過ごさせていただきました。』(Facial Freedom フェイシャル フリーダム)

『ありがとうございました。いつも、先生のお人柄に触れて、勉強になります。
高齢者に接する時の心がまえや、どのような事が助けになるか、勉強になりました。』(高齢者の「記憶と脳の健康」を学ぶ)

『2日間ありがとうございました。初めて参加しました。Beth先生の笑顔がとてもキラキラしていて、私もそうありたいと思いました。今回このWSに参加したのは、認知症とヨガの関わり方について知りたかったからです。父が認知症となりました。いろいろなことから自信をなくしています。ヨガを一緒にやっても、体、気持ちが思うように動かないせいか、元気がなかったことがありました。今回、Beth先生から教えていただいたことを父と一緒にやっていきたいと思います。病気になってから、父は私がヨガを勉強していることをとても喜んでくれています。Beth先生から、自分を大切にする。という言葉を教えていただきました。父に伝えたいと思いました。言葉で説明するのではなく、ヨガを通して自分を大切にすることを伝えられるようにBeth先生から教えていただいたワークを父と一緒に楽しんでやってみます。配布資料について分からないことがあったのでBeth先生に質問があります。
また、Beth先生の認知症についての講座があれば、ぜひ受講したいです。楽しみにしています。大変勉強になりました。ありがとうございます。』(高齢者の「記憶と脳の健康」を学ぶ)