長く第一線で活躍しているSarahPowers先生。

世界で最も人気のあるヨガティーチャーの一人です。

陰ヨガの創設者のひとりとして知られる
SarahPowers先生が確立したInsightYoga(インサイトヨガ)。

中医学をベースとした陰&陽のアサナをブレンドした
魅力的なシークエンスそして仏教思想と瞑想によって
統合されたヨガスタイルです。

このインタビュー第一弾では
Sarah先生に陰ヨガへいたる経緯についてききました。(全5回)

 

ヨガワークスのコミュニティから、どのような形で学びの幅を広げたでしょうか?

先生として、ヨガを学び活動し始めて6、7年の頃は、週のうち2、3日は家で静かな時間を持つということを大事にしていました。

その中で朝に時間をとり、自分の中で何が必要なのか、自分と向き合う時間にしました。

シークエンスの練習もしますが、シークエンスのアライメントでここを目指す、ということよりも自分の体が何を求めているかを大事にしていました。

内側からのヨガの育みを大事にしたのです。

その頃、ポール・グリリーが1つのポーズを長い時間ホールドするスタイルの、全く違うヨガをヨガワークスで教えていました。

当時は陰ヨガという名前をつけておらず、今でいう陰ヨガではありませんでしたが、私にはとてもチャレンジで難しく感じました。

今まで私がやってきた、アライメントベースでアクティブなヨガとは全然違うのでそれも一つの発見でした。

その後、ロサンゼルスを離れ、子供も生まれたので子供のお昼寝の時間や、朝に自分と向き合う時間をとり、ヨガとつながる時間を大事にしていきました。
ヨガを教え始めて12年くらいの時でした。

自分の内側からどういったことを求めているかを出発点として、学び・自分の内側を深めていきました。

自分がこういうシークエンスをやりたいという傾向はありましたが、今まで学んできたあらゆるスタイルのヨガを基に、自分の中で感じて、ストンと降りてくるものを頼って練習していました。

これを練習しなければというより、自分の内側から湧き上がってくるものにインスピレーションを受けていました。

ちょうど娘が4歳の時、自分の練習も非常にやりがいを感じてすごくいいものではあったのですが、同時に自分の世界に対する見方に向き合いたいと思い、瞑想に興味を持ち始めました。

ヨガというコンセプトの中で瞑想を深めたいと思いましたが、なかなかそういう先生がいない中、たまたま家の近くに仏教のお寺があり、ここだと思いメディテーションを学ぼうと思って行き始めました。

この学びを通して自分にすごく合っていると感じて興奮しました。娘は今30歳になりますので25、6年前の話になります。
 

ポール・グリリー先生の陰ヨガの名前がつく前のタイトルはなんという名前だったのでしょうか?

 道教ヨガと呼んでいたと思います。

お寺でメディテーションを最初に体験したのはヨガ的なものだったのでしょうか?

ヨガをする上での瞑想が1番最初の瞑想経験でした。

ヨガクラスの後に集中する時間を持ったりしましたし、ヨーガスートラに沿って瞑想することも行なってきました。

瞑想を体験するというよりは、哲学的なアプローチから自分で捉えられていましたが、本当の意味で体験するという意味で、この時点ではそこに達してはいませんでした。

アドヴァイタ・ヴェーダーンタに行き、自己探究について深く学んでいきました。

そこでは自分のマインドにダイレクトにアクセスすることを学んだのですが、これは仏教でも学んだことと非常に似ていると感じました。

そこでは、先生とリトリートに出かけ、インドにも行き、学びを深めました。

どのように瞑想をするかという細かいティーチングというより、マインドがどのように不安を感じるのかということを理解する方が、私には必要なことだと感じました。

私は心理学を勉強していたので、セラピストとして自分の中でのフラストレーションや結果を求める心に対しどのように紐といていくか、という細かいヒントが必要でした。

いきなり自分の心を越えるというところではなく、上手に理解し向き合うこと、それは自分だけが持っているものではなく、先祖代々から連なっている心の状態を教えてくれる、仏教にすごく惹かれました。

つづく

陰ヨガのSarah Powers Interview Part.1

 

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