長く第一線で活躍しているSarahPowers先生。

世界で最も人気のあるヨガティーチャーの一人です。

陰ヨガの創設者のひとりとして知られる
SarahPowers先生が確立したInsightYoga(インサイトヨガ)。

中医学をベースとした陰&陽のアサナをブレンドした
魅力的なシークエンスそして仏教思想と瞑想によって
統合されたヨガスタイルです。

このインタビューPart.2では
Sarah先生に陰ヨガに関して具体的にききました。

Part.1はこちらから

 

陰ヨガがもたらす恩恵について教えてください

実践者に対する効果についてですが、私の理解では、例えば陰ヨガではドラゴンのポーズのウパヴィシュタコナーサナという開脚した前屈をキープしたとしましょう。

その際、肝臓の経絡が足の親指から始まり、内腿、鼠蹊部を通り、胴体につながることを臨床の中で知りました。

肝臓というのは体のデトックスをしてくれる、中心となる大事な部分になります。

そこに対して定期的にアプローチすることは消化機能を良くしてくれる効果があります。

私が特に面白いと思ったことは、肝臓というのは私たちのイライラやフラストレーションを溜めてしまい、影響されやすいところです。

それは遺伝的なものも関係していて例えば私の場合、先祖はアルコールを沢山飲む人たちだったのですが、それが私の世代まで残っていてすぐにイライラしたり、遺伝を通して繋がっているということです。

イライラや怒りに引っ張られていくのではなく、ポーズをとっていた時に、経絡がいらないものをデトックスする働きがあると同時に、自分の内側に起きているエネルギーの変化を観察することができます。

怒りに持っていかれ、それに反応するのではなく、観察することができるようになるということが非常に面白いと感じました。

とても沢山の層での効果があるということです。

一つは開脚した前屈であれば柔軟性をもたらしてくれます。そして経絡で肝臓から、いらないものを全部流し出してくれます。

また心理的な面での効果もあります。

陰ヨガでは非常に長くポーズをキープします。

最低でも3分、場合によっては10分くらいホールドすることもあります。

とてもチャレンジングな事もあります。

だんだん我慢できなくなり、イライラが自分の体の中で湧き起こってきます。

それを寛容的に見るという事です。このように観察することができるようになれば、もっと早くイライラや忍耐力のなさを、サーっと引いていくことができます。

皆さんも経験があるかと思いますが、プリプリと怒っている時や怒りに燃えている時は、長く息を吐いていくと神経系統は穏やかになっていきます。

そこに留まることによってマインドの中では、自分自身の状態を見て、観察しています。

そして怒りに持っていかれたり、影響に引っ張られていくことがなくなっていきます。これを私は統合したプラクティスといっています。

5分間ポーズをキープすると、統合されたプラクティスの中には、肉体的、エネルギー的、心理的、精神的にも影響を与えることができます。

意識を持ってそこにアプローチすることができます。

同時に先祖から受け継いだ負の遺産を、自分の家族や子供に遺産としてあげていいかないためにも、統合したプラクティスは大事だと思っています。

皆さんがそうであるように、ヨガを行っているときは、自分の内側の回路を変化させています。

肉体的にも心理的にも変えていっているのです。

私たちが積み重ねてきてしまった、役に立たないパターンを癒したり、苦しいことや大変なことがあった時、我慢強く向き合うことができるようになる。
そして内側のシステム自体がとても心地が良いものになっていき、毎日が生活しやすく、生きやすくなります。

もっと言えば、楽しむことができる。というところにつながると思っています。

先ほど、肝臓の例を出しましたが、他にも、脾臓に対して働きかけ不安を取り除いたり、肺にアプローチをして悲しみという感情を解き放てるようにしたりといった感情的な知的さを育むことができます。

何も今の状態でいなければいけない訳ではなく、人生の中で色々なことが起きる中で流れるように滑らかに動くことができ、柔軟に対峙することができます。

それは肉体的な柔軟性だけではなく、心理的な柔軟性にも繋がっていきます。

つづく

陰ヨガのSarah Powers Interview Part.2