
長く第一線で活躍しているSarahPowers先生。
世界で最も人気のあるヨガティーチャーの一人です。
陰ヨガの創設者のひとりとして知られる
SarahPowers先生が確立したInsightYoga(インサイトヨガ)。
中医学をベースとした陰&陽のアサナをブレンドした
魅力的なシークエンスそして仏教思想と瞑想によって
統合されたヨガスタイルです。
このインタビューPart.2では
Sarah先生に陰ヨガに関して具体的にききました。
お道具箱のなかの智慧
ヨガのプラクティスをしていると、人によっては達成感を感じなければいけないということもあります。
例えばアシュタンガヨガをやっている人の中には2時間のプラクティスを週6回やらなければならないといった、凝り固まって自分にすごく負担を課してしまう方もいます。
そういった考えの人には自分を和らげて、大丈夫だよといってあげる為の良いプラクティスになると思います。
1日はアシュタンガヨガをやり、次は陰ヨガだけということもできます。
するとこうしなければといった固く緊張した心を和らげてくれる、自分の持っている、積み重ねてきてしまったパターンを壊すことにもつながっていきます。
日によって、すごく大事な人をなくしてしまった、個人的に苦しい状態にある、あるいは世界的にも中東の方で戦争が起こっていて、悲しみを自分の内側で溜めてしまっている場合があります。
そういった時には、肺に対するアプローチをして静かなプラクティスを行い、自分に対してケアをして寄り添ってあげることが必要です。
自分に寄り添ってあげないと病気になってしまうこともあるのでとても大事だと思います。
私はとても幸せな立場だと思います。陽の学びを経て、ヴィンヤサの素晴らしさや体を正しいアライメントで使うと同時に陰のアプローチを学びました。
臓器の健やかさを保つということ。
それらを学び、自分の中にお道具箱のようなものができています。
それを皆さんにシェアできるということはとても幸せなことだと思っています。
皆さんもこのお道具箱の中から、見極めて使えるといいと思います。
私もヨガクラスに行くことがありますが、先生が選択したシークエンスでガイドをするので、
先生の視点から、これが良いというものに対して、実際にプラクティスをして、
自分でどう感じるのかを経験して踏まえつつ、自分のホームプラクティスの中で自分でリードしてみると、その時に必要な適切なバランスを見極めて実践することができます。
自分のニーズに対して繊細に応えることもできるし、自分の見極めというものも信頼できるようになります。
古代から伝わる色々なシステムを単純にフォローするというのは、簡単なようですが、一番大事なことは自分の内側の声に耳を傾けるということです
そして聴くという質を高くしていかなければなりません。
自分の中でどのように感じているかを見極めること。それは自分自身の特権でもありますし、責任でもあると思います。
自分の自信を内側から育んでいける事がヨガの美しさだと思います。
内側からの自信と言うと、傲慢に聞こえるかもしれませんが、自分の内側からガイドした声が生まれてくるものなので、それは素晴らしいものなのです。
おわり